【60代心の美人】知らないと言える幸せ 〜岡潔の言葉から学ぶ心の余白〜

60代


愛犬とジャンプする岡潔氏

数学者・岡潔(おかきよし)氏は、生涯をかけて数の世界を探求しながら、人の心についても深く考察した人物です。そんな岡氏の言葉の中に「知らないと言える幸せ」という一節があります。

この言葉を初めて聞いたとき、私はとても新鮮に感じました。なぜなら、私たちは長く生きていると「知らない」と言うことが、どこか恥ずかしいことのように思えてしまうからです。

「知らない」と言える自由

年齢を重ねると、人生経験が豊かになるぶん、「わからない」とは言いにくくなります。人に頼らず、自分でなんとかしなきゃと思う気持ちもあるでしょう。けれど本当は、「知らない」と言えることは心を軽くしてくれる行為なのです。

知らないからこそ、人に尋ねられる。知らないからこそ、新しい学びが始まる。知らないことを素直に受け止められたとき、そこには小さな幸せと自由が生まれます。

知らないことは可能性

「知っていること」はもう自分の中で固まった世界です。でも「知らないこと」は未来に広がる可能性を秘めています。岡潔氏が大切にしたのは、数学的な真理だけでなく、「人の心が自然に開いていくあり方」だったのだと思います。

つまり、「知らない」と言うことは、自分の人生にまだまだ余白があるという証。60代からでも、70代からでも、その余白がある限り、私たちはいくらでも新しいことを楽しめるのです。

今日からできる「知らない」のすすめ

  • わからないことは、素直に「教えて」と言ってみる

  • 新しい趣味や学びに飛び込むとき、「初めてだから楽しみ」と受け止める

  • 無理に答えを出さず、「まだ知らないから、これから知っていけばいい」と思ってみる

「知らないと言える幸せ」は、無理に知識を詰め込むのではなく、心を柔らかくしてくれる考え方です。

年齢を重ねるほど、「私はまだまだ知らないことがある」と思えることが、生きる喜びになるのではないでしょうか。

さて、あなたにとって「知らないからこそ楽しい」と思えた体験は、どんなことがありますか?


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