【60代暮らし美人】初めての金継ぎ体験 〜割れた器にもう一度いのちを〜

60代

先日、初めての金継ぎワークショップに参加してきました。
金継ぎとは、割れたり欠けたりした器を漆を使って修復する、日本に古くから伝わる技術です。単なる修復ではなく、傷そのものを美しく生かすという独特の魅力があります。


割れてしまった友人の器を持って

今回持参したのは、友人の陶芸家が作った器。残念ながら欠けてしまったのですが、どうしても捨てられず、なんとかもう一度使えるようにしたいと思っていました。
「金継ぎで蘇らせることができるかも…」そんな思いで参加を決めました。


ナカムラクニオさん主催のワークショップへ

今回のワークショップは、美術家のナカムラクニオさんが主催。
何をどうすればよいか全く分からない状態でしたが、最初から丁寧に教えていただけたので、安心して作業に集中できました。

漆を扱うのは初めてで、最初は緊張もしましたが、少しずつ器が「新しい表情」をまとっていくのが分かり、手を動かす時間そのものがとても心地よく感じられました。


修復はモノだけでなく心も

金継ぎの世界を垣間見て思ったのは、これは単なるモノの修復作業ではないということ。
素材や技術の奥深さはもちろんですが、ひとつの器と向き合いながら丁寧に作業することで、自分自身の心も落ち着いていくのを感じました。

「壊れたから捨てる」ではなく「壊れても、また大切に使う」という姿勢は、今の暮らしにも通じるものがあるように思います。


次はガラス作品を

今回、なんとか器を修復できて満足の仕上がりになりました。
実はもうひとつ、大切にしていた割れたガラス作品があります。
次回はそれを修復してみたいと思い、またワークショップに参加するのを楽しみにしています。


金継ぎを自宅で試してみたい方へ

ワークショップで体験してみて、「自宅でも練習してみたい」と思う方もいるかもしれません。
最近は初心者向けの「金継ぎ入門セット」や、写真入りでやさしく解説してくれる書籍もたくさん出ています。

器を直しながら「暮らしを整える時間」を楽しめるのも、金継ぎの魅力のひとつ。

興味のある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。


おわりに

はじめて体験した金継ぎは、器を直すだけでなく、自分自身の心の在り方を見つめ直す時間でもありました。
日々の暮らしに「直して使う」という視点を持つと、ものを大切にする気持ちがより豊かになる気がします。


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